目次
受験勉強の月間スケジュールの立て方
年間スケジュールを具体的にする
受験勉強の月間スケジュールを立てる際は、まず、既に立てた年間スケジュールを具体的にすることを心がけましょう。
年間スケジュールは、あくまでも受験勉強における大まかな計画です。
大まかな計画をさらに具体化することで、「何の教科の何をいつまでにどういう状態に持っていくか」を定めることができます。
例えば、得意または不得意教科が分かっているならば、「その中でもこの単元が不得意だからこの時期までにできるようになる」と考えることが重要です。
模試や定期テストの日程から勉強計画を立てる
受験勉強の月間スケジュールを立てる場合は、模試や定期テストの日程から逆算して勉強計画を立てましょう。
模試や定期テストでは、偏差値や志望校判定など、自分の学力が数値化され、どれくらいの学力を持っているのかを把握することができます。
また、学習すべき内容と試験内容は一致させるように心掛けましょう。もちろん、試験結果や後に判明する試験範囲にも柔軟に対応すべきです。
模試や定期テストの結果は、自分が立てた受験勉強のスケジュールが合っていないかった場合の修正や、学力進捗のペースを測るための材料になります。
模試や定期テストの時期や日程を把握し、勉強計画を立てましょう。
各教科のメイン教材を決定する
勉強の計画が立ったら、各教科のメイン教材を決定しましょう。
受験勉強のスケジュールにおいて、メイン教材の決定は、具体的にどのようにして勉強していくのかを考える部分となります。
「英語はこの単語帳を使おう」「数学は、夏前まではこの問題集を繰り返そう」など、自分が理解しやすい「お気に入りの一冊」を決めましょう。
▼メイン教材は1つに絞る
複数の教材を使って勉強し、あらゆる問題の経験を積むのは効率的に感じますが、実は1つの事柄を覚え切ることができず、逆に非効率になってしまいます。
人間は、1度覚えたものを忘れてしまうことの方が多いです。
だからこそ、教材を絞ることで必然的に反復学習をすることとなり、自身でも知識の定着がわかるまでを目指す方が良いのです。
同じ問題を何度も反復して記憶に定着させられるように、各教科のメイン教材は基本的に1つに絞りましょう。
学習すべき具体的な単元を決定する
学習すべき具体的な単元を決定し、教材内で改めて具体的な計画を立てましょう。
メイン教材を手にしたにも関わらず、いわば「なぁなぁ」に取り組んでしまっては、教材を買った意味がありません。手にしたメイン教材を「どのようにして」使っていくかを考えることが重要です。
「4月には単語帳の◯番から◯番までを完璧にしよう」「7月の模試までには数学の◯◯は基本問題から応用問題までチャレンジしよう」など、適宜に調整しながら、各教科のメイン教材の中で、具体的に「どこからどこまでをいつやるのか」を決めましょう。
▼勉強と休憩のバランスを取る
受験勉強をする際は、勉強と休憩のバランスを取りましょう。休憩を取らずに勉強ばかりしてしまうと、勉強の「質」が下がってしまうため非効率になってしまいます。
受験勉強をする際に陥りがちなのが、極端な目標を提示してしまったばかりに、オーバーワークとなり、途中で挫折してしまうというパターンです。
「眠い時は仮眠を取る」「1時間やって10分休む」「日曜の夜は勉強しない」など、焦り過ぎないことも非常に重要です。勉強と休憩のバランスを取りながら受験勉強に取り組みましょう。
受験勉強の月間スケジュールにおける基本的な考え方
ゴール(理想の状態)を決める
受験勉強の月間スケジュールを立てるには、まずゴール(理想の状態)を決めることを心がけましょう。受験勉強だけでなく、様々な事柄においてゴールを決めることは基本です。
ゴールを決めたら、「ゴールまでの期間に何をすべきなのか(計画・スケジュール)」を考えるようにしましょう。
計画に沿って取り組んだ結果、現実が理想の状態とかけ離れている場合は、そこからまたゴールを決めて軌道修正をかければ何も問題はありません。
具体性を持たせる(抽象から具体)
とにかく、決めた物事に対して具体性を持たせるよう心がけましょう。抽象的な状態のものは、全てが「なぁなぁ」に終わってしまうことの方が圧倒的に多いです。
計画やスケジュールは、言い換えれば「抽象的なものを具体的にする」ことを指します。
受験勉強の月間スケジュールを考える際は、「抽象的な部分はないかどうか」「本当にこれで合っているかどうか」を考え、常に自分に対して問い直すようにしましょう。
各教科を満遍なく勉強できるように計画する
受験勉強の月間スケジュールを立てる際は、各教科を満遍なく勉強できるように計画しましょう。人間の脳は一定の周期で物事を忘れるという性質を持っているため、様々な科目を適切な時間にやっていくのがベストです。
例えば、「6月は化学だけを完璧にしよう」など、1教科を集中して勉強してしまうと、全てをインプットできずに非効率になってしまいます。
勉強は、基本的に『広く浅く』を原則としながら反復を行い、記憶に定着させることが最も重要です。
単語や問題の解法などを忘れてしまいそうなタイミングで、再度勉強し直しましょう。
▼指導者の意見を取り入れる
大学入試ともなると、自分一人でどうにかできるものではありません。
ある程度は調べられますが、『実態』や『経験と統計からわかる情報』、『過去からの変遷から推測されること』など、プロの指導者から得られるものは膨大です。
『受験は情報戦』とも言われるくらいなので、可能な限りの情報を集めるべく、積極的な行動が必須です。