目次
受験勉強の年間スケジュールの立て方
1月〜2月に自分がどうありたいかを考える
受験勉強の年間スケジュールは、まず1月から2月に自分がどういう状態でありたいかを考え計画を立てましょう。
受験勉強だけでなく、何事も理想の状態(ゴール)から考えることはとても重要です。ゴールが見えない状態で、中身(スケジュール・計画)を立てることはできません。
実際に大学入試が行われる1月から2月に、どれくらいの偏差値のある大学の、どんな問題を解ける状態でなければいけないのかを見定めましょう。
基礎固め・実践演習・過去問演習の順番で
受験勉強の年間スケジュールの大まかな流れは、「基礎固め・実践演習・過去問演習」です。
実践演習や過去問演習は、基礎が固められていなければ太刀打ちできません。
したがって、基礎固めをしっかり行った後に、実践演習や過去問演習をすることになります。
▼3つの項目をさらに具体的に計画する
基礎固め、実践演習、過去問演習の3つを、それぞれどの時期までにできていなければいけないかを考えましょう。
受験勉強の年間スケジュールは、年間を通してやらなければならない3つの事柄をさらに噛み砕くことで、より精度が高くなります。
例えば、基礎固めだけを、高校3年生の冬頃までやるのはナンセンスです。計画を立てる段階で、やるべきことに対して具体性を持たせ、「いつまでにどういう状態でなければならないのか」を意識しましょう。
受験勉強の年間スケジュール【難関大学編】
▼目安の大学▼ | |||
---|---|---|---|
旧帝大 | 東京大学 | 京都大学 | 名古屋大学 |
東北大学 | 北海道大学 | 大阪大学 | |
九州大学 | – | – | |
早慶上理 | 早稲田大学 | 慶応大学 | 上智大学 |
東京理科大学 | – | – |
前年度までに基礎固めをする
前年度までに基礎固めをしましょう。難関大学を受験する場合、基礎固めは少なくとも高校3年生になるまでの間にしっかりなされている必要があります。
難関大学では、応用問題が出題されることがほとんどですが、どんな応用問題でも基礎がなされていなければ問題に正解することはできません。
難関大学を受験する人ほど、まず基礎の大事さを改めて認識すべきです。
▼弱点克服や共通テスト対策を終わらせておく
弱点克服や、共通テスト対策などは概ね終わらせておきましょう。基礎固めをした後は、実践演習や過去問演習が待っています。
弱点の克服がなされていない状態での実践演習や過去問演習は、問題に対する理解度において非効率です。
自分にどんな弱点があるのかを考え、弱点を克服する意識を持って基礎固めを行いましょう。
4月〜9月:実践演習をする
難関大学を受験する人は、高校3年生の4月から9月の間に実践演習を行いましょう。実践演習を行う際は、一つの問題集を徹底的にやり込むことがおすすめです。
複数の問題集で数多くの問題を解きがちですが、特に応用問題においては、その場限りでの演習にしかならず身につきません。
一つの問題集を反復し、基礎と応用の問題ごと記憶に定着させるように演習を行いましょう。
10月〜2月:過去問演習をする
難関大学を受験する人は、高校3年生の10月から2月の間に過去問演習を行いましょう。
過去問題を解くことで、志望校の問題傾向や内容を把握することができます。
また、問題を解く時間配分や解き進める順序などの実験と考察も繰り返しておきましょう。
▼小論文は志望大学に適した知識が必須
小論文が受験項目にある場合は、時事系含め、志望大学に適した知識が必須です。
書き方は、塾や予備校などで比較的早く習得することができるので、小論文が受験項目にある人は、小論文対策の講座を受講することをおすすめします。
受験勉強の年間スケジュール【中堅大学編】
▼目安の大学▼【関東】 | |||
---|---|---|---|
GMARCH | 学習院大学 | 明治大学 | 青山学院大学 |
立教大学 | 中央大学 | 法政大学 | |
日東駒専 | 日本大学 | 東洋大学 | 駒澤大学 |
東洋大学 | – | – |
▼目安の大学▼【関西・近畿】 | |||
---|---|---|---|
関関同立 | 関西大学 | 関西学院大学 | 同志社大学 |
立命館大学 | – | – | |
産近甲龍 | 京都産業大学 | 近畿大学 | 甲南大学 |
龍谷大学 | – | – |
6月までに基礎固めをする
中堅大学を受験する場合は、高校3年生の6月までに基礎固めを完了させましょう。難関大学であっても中堅大学であっても、基礎固めは大事です。
応用問題は、基礎が固まっていなければ解けません。長期休暇である夏休みに入る前には、基礎が固まっているのが理想的です。
6月までには、基礎固めを終わらせておきましょう。
7月〜10月:実践演習をする
中堅大学を受験する人は、高校3年生の7月から10月の間に実践演習を行いましょう。7月から10月の間でも、特に学校のない夏休みの期間は、実践演習を行う絶好のチャンスです。
また、実践演習は、問題集を一つに絞り反復するように行いましょう。
基礎問題と応用問題の、問題ごと定着させるように演習を行い、「確実に解ける問題」を増やしていくのが実践演習のコツです。
11月〜2月:過去問演習をする
中堅大学を受験する人は、高校3年生の11月から2月の間に過去問演習を行いましょう。
過去問を解くことで、志望校の問題傾向や内容を把握することができます。問題を解く時間配分や、解き進める順序などの実験と考察も必須です。
また、間違えた箇所や分からなかった単元などの回収、問題の解き直し、さらに類題にも手を出すことで、問題に対する理解をより深めることができます。
過去問演習を効率的に進めるために、反復することや問題に対する視野を広げる意識しましょう。