高校受験をする子供のために親ができること

高校受験をする子供に親ができること

まずは、子供の相談に耳を傾けましょう。子供は「高校受験」という、いわば人生における一つの目標を掲げて日々精進しています。

子供が人生に迷っている、あるいは悩んでいるときにサポートをしない親はいません。子供から発せられる一つひとつの言葉に、意識的に耳を傾け導いてあげましょう。

また、子供の相談を邪険に扱ったり、適当に済ませてしまうと、その後子供は親に相談をすることが極端に減っていってしまいます。

どんなに忙しい時でも、『後で必ず時間を取る』約束をするようにしましょう。

高校受験は、子供だけで取り組むものではありません。決していい加減な対応はせずに、子供と真摯に向き合い対話をしてアドバイスをしましょう。

子供に対して「勉強しなさい」と指示を出すのは禁句です。「勉強しなさい」と言われて、良い気分で勉強をする子供はまずいません。

また、勉強というのは、言われてやるものではありません。物事に取り組むモチベーションは、本人が自ら持つものです。

したがって、あくまでも、「勉強した方がいいよ」程度のニュアンスで伝え、勉強をする姿勢を正してあげるようにしましょう。

また、子供が勉強をしていないことが不安ならば、「勉強しなさい」と指示を出すのではなく、「なぜ勉強をしないのか」を一緒に考え、勉強をする動機付けに対してサポートしてあげるべきです。

例えば、子供は「勉強のやり方が分からない」「何から勉強していいか分からない」「集中して勉強できる環境がない」などの疑問点を持っているかもしれません。

また、場合によっては、親が意外と気付きにくい疑問点を子供が持っている可能性もあります。

学習面の分析は、教師や塾の講師に相談しましょう。教師や塾の講師は、学習のプロフェッショナルです。

親にとって、具体的な学習面のサポートをすることができるかできないかは、その人に依存してしまいます。

また、教師や塾講師のような学習のプロフェッショナルが教えるやり方と異なった教え方をしてしまうことで、子供が理解に困る可能性があります。

高校受験は、子供や親だけで取り組むものではありません。親ができることと、教師や塾講師のようなプロフェッショナルに相談できることとを分けて、効率的に子供の受験勉強を進めましょう。

子供の精神面に気を配りましょう。受験を控えている子供の中には、精神的に追い詰められ、ストレスを溜めてしまう人もいます。

例えば「模試の判定や学校の成績が周りと比べて良くなかった」「周りは理解できているのに自分だけ理解できない単元がある」「志望校に合格できるかどうか心配」など、過剰に不安がってしまうことも多いです。

精神を追い詰められてしまっては、勉強をするモチベーションに響いてしまいます。

したがって、子供の精神面に異変が起こることを想定するならば、子供の気持ちに共感し寄り添ってあげながら、不安に思うことに対する具体的な改善策を提案してあげましょう。

子供は、まだ成長段階である中学生です。自分自身で解決できることは限られるので、親が注意して見てあげましょう。

親と子供の理想に対する方向性のバランスを取りましょう。受験に取り組んでいく上で、親と子供の間で意見が対立してしまうことも少なくないです。

親が子供に対してレールを引き過ぎるのはよくありませんが、まだ成長段階である子供に100%自由に今後の方向性を決めさせる訳にもいきません。

したがって、子供が「なぜそうしたいのか」「なぜそう思うのか」をよく聞きながら、お互いの意見交換をする必要があります。

また、自分自身が考えていることを子供に伝える上で、親自身の考え方や習慣も知らぬうちに子供に影響を与えている場合があります。

自分自身が考えていることを子供に伝える際は、主張したいことに対して理由を添え、その理由が正しいことであるかどうかを確認してからにしましょう。